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[CPHI JAPAN 2023]バイオ医薬品、衰退を防ぐには国産化と海外展開を

[CPHI JAPAN 2023]バイオ医薬品、衰退を防ぐには国産化と海外展開を

東京ビッグサイトで開催されたCPHIで、4月21日、ファーマトリエの岡村元義氏はバイオファーマセミナーで講演を行った。バイオ医薬品であっても海外製造品に依存していては利益が小さくなることを指摘。低迷する日本のバイオ医薬品業界を活性化するためには、先発品・バイオシミラーいずれにおいても国産化(国内製造)と海外展開が必要であると主張した。

 岡村氏は新薬メーカーには、新モダリティや新規機序の医薬品開発にさらに力を入れるよう求めた。岡村氏は先発品とバイオシミラーの売り上げの推移を示したうえで、新モダリティへの切り替えによる影響も大きいことを説明する。例えば、ハーセプチンはHER2をターゲットとするが、ADCであるカドサイラやエンハーツに置き換わってきている。バイオシミラーを開発する場合には、このような視点で、新規モダリティにより淘汰されない成分やモダリティを開発すべきであるとした。また、これらはいずれもHER2をターゲットとしており、乳がん患者全体の25%程度といわれており、残りの75%の患者を救う治療薬の開発をするよう、バイオ医薬品業界を鼓舞した。

 バイオシミラーに関しては、先発品の特許期間20年を経ているものであることから、より高度な分析技術を用いた品質である点を指摘する。また、国策としてバイオシミラーを推進しているにもかかわらず、バイオシミラーと先発品メーカーが発売するバイオセイムが同価格になることに疑問を呈し、推進するならば薬価に差をつけるべきであると主張した。